
私は私のままで生きることにした
キム・スヒョン and 吉川 南
ワニブックス / 2019-02-23
この本について
最近、誰かの機嫌をとりながら自分の感情だけ後回しになっていたり、正解がわからないまま日々をこなしているだけのような感覚になることが多い人って、意外と多いんじゃないでしょうか。僕自身、他人の目ばかり気にして「これで合ってる?」と確認し続けてしまう時期が長かったので、その息苦しさはよく分かります。 『私は私のままで生きることにした』は、いわゆる自己肯定感を上げる本というより、「自分の判断や感情に、もう少しだけ居場所を与えてみよう」という視点をくれる本でした。たとえば、他人の不当な扱いよりも“それに屈した自分”が傷つくという指摘は、嫌なことを飲み込んでしまいがちな人にとって、行動を変える小さなきっかけになります。あるいは、幸せを「10回中6〜7回で十分」と捉える考え方は、完璧を求めてしんどくなるクセから距離を置くヒントになります。さらに、誰とでも仲良くする必要はなく、自分のエネルギーを守るために距離を置く判断も立派な選択だと言ってくれるところは、対人関係に疲れが溜まっているときに救いになります。 読みながら感じたのは、「特別な人になる方法」ではなく、「普通の生活の中で、自分をすり減らさずに生きる方法」を丁寧に教えてくれる本だということでした。自分の判断を他人に委ねがちな人、頑張りすぎて息が詰まりやすい人に特に刺さると思います。 僕自身、全部を変える必要はなくて、ただ“自分の側に立つ時間”を少し増やすだけでも、日常の重さがだいぶ違うんだと気づかされました。そんな現実的な気づきがほしいときに、そっと手元に置いておきたくなる一冊です。
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