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日本的霊性 完全版 (角川ソフィア文庫)

日本的霊性 完全版 (角川ソフィア文庫)

鈴木 大拙

KADOKAWA / 2010-03-25

累計読者数10
平均ハイライト数 13.7件/人
推定読了時間 約5時間24分
star総合評価 41/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

最近、物事をどう捉えていいのか分からない瞬間が増えている気がします。頭では割り切りたいのに、心のどこかでうまく折り合いがつかない。対立する考えの間でずっと揺れていて、どちらかに決めれば楽なのに、決めきれないまま立ち止まってしまう。そんな感覚を抱えたまま日々を続けている人は多いと思います。僕もその一人です。 鈴木大拙の「日本的霊性」を読んで感じたのは、二つのものが対立したまま終わらず、互いに入り込み合う視点の存在でした。精神と物質、個と超個のような、大きく噛み合わないはずの領域にも、実は行き来できる場所がある。そのことを、抽象的に語るのではなく、歴史や生活感覚に根ざして説明してくれるので、読んでいるうちに「どちらかを選ばなくてもいい」という身の置き方がゆっくり見えてきます。注意力そのものが精神だという話も、日々の迷いをどう扱うかのヒントになりました。 そして何より、日本の思想や宗教を語りながらも、過去を理想化せず、現在の自分たちの感覚にどうつながるかを淡々と追ってくれる点がありがたい。浄土や禅の話も、特別な修行の世界というより、行き詰まったときに人がどんなふうに自分を手放していくのか、そのリアルな感覚に近いものとして読むことができます。 自分の思考の癖や、割り切れなさの扱い方に少しでも手がかりがほしい人には、静かに効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

精神の根底には霊性(宗教意識)がある——。念仏や禅の本質を生活と結びつけ、法然、親鸞、そして鎌倉時代の禅宗に、真に日本人らしい宗教的な本質を見出す。日本人がもつべき心の支柱を熱く記した代表作。戦後、大拙自身が長文の「序」を付した第2版を底本とする完全版! 解説・末木文美士 序 第二版に序す 緒 言 日本的霊性につきて 第一篇 鎌倉時代と日本的霊性 一 情性的生活 二 日本的霊性の自覚 第二篇 日本的霊性の顕現 一 日本的霊性の胎動と仏教 二 霊 性 三 日本的霊性の主体性 第三篇 法然上人と念仏称名 一 平家の没落 二 浄土系思想の様相 三 念仏と「文盲」 四 念仏唱名 第四篇 妙好人 一 赤尾の道宗 二 浅原才市 第五篇 金剛経の禅 一 まえがき 二 般若即非の論理 三 「応無所住而生其心」 四 三世心不可得(一) 五 三世心不可得(二) 六 禅概観 付録 新版に序す 注釈 解説 末木文美士
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