
仏教の大意 (角川ソフィア文庫)
鈴木 大拙
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 1947-04-20
この本について
仕事や日常で「この判断、どこか薄っぺらいな」とか、「目の前のタスクは片づくのに、不安だけは消えない」という感覚が続くことがあります。考えても整理しきれない、でも放っておくとじわじわ疲れていく――あの感じです。自分でも理由が説明できないまま、どこか物足りなさが残る。僕も長く抱えていたモヤモヤでした。 鈴木大拙の『仏教の大意』を読むと、このモヤモヤが「感性・知性の世界」と「霊性の世界」を別物として扱ってしまうところから生まれている、という視点が出てきます。霊性と聞くと何か特別な領域に思えますが、大拙は「二つがそのまま一つ」と言い切るんです。たとえば、仕事で評価や肩書を気にして自分が縮こまるとき、それは“本来の自分ではない何か”を着こんでいる状態だと説明される。そこを一枚ずつ脱いでいくと、発想や感じ方そのものが違ってくる。この感覚が、抜粋の「無分別の分別」という言葉に強く表れているように思います。 また本書の良いところは、霊性的世界を“どこか遠くの理想”ではなく、生活のなかに割り込んでくるリアルなものとして語る点です。外側の価値を一度手放したとき、優先順位や執着の重さがひっくり返る瞬間がある。読者が抜粋を保存しているあたり、まさにこの「世界の見え方が反転する感覚」に反応しているのだと思います。 特に、考えても考えても落ち着かない人、あるいは“自分の軸がどこにあるか”が曖昧に感じている人に静かに刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの77%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







