
時の流れ
鈴木 大拙
累計読者数3
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約1時間16分
star総合評価 50/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 71%
この本について
仕事でも日常でも、「今」に集中したいのに、気づくと過去の判断や未来の不安に引っ張られてしまうことってありますよね。自分では現実を見ているつもりなのに、どうにも足元がふわつく感じがある。僕もよくそこでもがきます。 鈴木大拙の『時の流れ』は、そのふわつきそのものに正面から触れてくる本でした。いちばん刺さったのは、人間が便利のために分けている「過去/現在/未来」という枠組みが、実は事実そのものからは大きく外れているという指摘です。現在ほど確かなものはないと言いながら、同時に現在ほど捉えられないものもない。ここを読んだ瞬間、自分が「今を生きよう」と言いながら、どこか抽象的な時間観の中で立ち尽くしていただけなんじゃないかと気づかされました。 さらに、主体や客体という区別すら、人間側の都合にすぎないという部分も考えさせられます。独尊者は時間に流されず、むしろ彼の動きのあとに時間が残る、という表現は大げさに聞こえるかもしれませんが、実際には「自分の行動が先で、意味づけはあと」という当たり前の感覚を取り戻させてくれます。抽象的に整理する前に、まずは自分の具体的な動きを立ち上げること。これが、日々の判断の揺れを少し落ち着かせてくれました。 時間や物事の捉え方がいつも頭の中で渦巻いてしまう人、あるいは「今」をどう扱えばいいかわからないまま頑張っている人には、静かに効く一冊だと思います。
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出版社による紹介
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