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ことばと文化 (岩波新書)

ことばと文化 (岩波新書)

鈴木 孝夫

岩波書店 / 1973-05-21

累計読者数6
平均ハイライト数 12件/人
推定読了時間 約2時間23分
star総合評価 45/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%

この本について

日常でふと「自分の感じ方って、他の人と同じなんだろうか」とか、「相手の言葉の意図がつかみにくい」といったモヤモヤを抱えることがあります。コミュニケーションの問題として片づけがちですが、その奥には、そもそも“世界の見え方”をつくっている言語そのものがあるのかもしれません。 『ことばと文化』を読んで印象的だったのは、私たちが当たり前のように使っている日本語が、思考や自己の立ち位置まで quietly 形づくっているという指摘でした。例えば、相手によって自分の呼び方が変わる日本語の構造が、初対面でなかなか主張できない感覚にまでつながっているという話。あるいは、水ひとつ取っても、「氷」「湯」「霜」…と細かく名前を分ける日本語が、世界をどう“切って”認識するかを定めているという話。言葉が世界を写しているのではなく、むしろ言葉が世界の輪郭を作っている、という視点はかなり衝撃でした。 この本が効くのは、「自分のコミュニケーションの癖は性格の問題だ」と思い込んでしんどくなっているときです。性格ではなく、言語の構造や文化の前提が、自分の“見えるもの”を quietly 決めているだけかもしれない。そう思えるだけで、ちょっと身軽になります。外国語学習の意味も、スキルではなく「別の窓から世界を見る」ことにあるのだと、腑に落ちるはずです。 自分の思考や感じ方の“土台”を疑ってみたい人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

文化が違えばことばも異なり、その用法にも微妙な差がある。人称代名詞や親族名称の用例を外国語の場合と比較することにより、日本語と日本文化のユニークさを浮き彫りにし、ことばが文化と社会の構造によって規制されることを具体的に立証して、ことばのもつ諸性質を興味深くえぐり出す。ことばの問題に興味をもつ人のための入門書。
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