
物理学はいかに創られたか 上 (岩波新書)
アインシュタイン, インフェルト, and 石原 純
岩波書店 / 1950
累計読者数4
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この本について
仕事で新しい概念を理解しようとしても、言葉だけが先に立って実感がついてこないことがよくあります。数学の式を前にすると急に距離が生まれたり、理論が現実とどうつながっているのか迷ってしまったり。僕も同じで、知識が「わかったつもり」で止まってしまうことがずっと悩みでした。 この本は、物理の歴史そのものをたどりながら、概念がどう生まれ、どこで行き詰まり、どう拡張されてきたかを丁寧に見せてくれます。熱が「物質」から「分子運動」へと捉え直されていく流れや、力や質量といった身近な言葉の裏にある思考の積み重ねが描かれていて、難しい数式がなくても理解が地面に着く感じがあります。特に、拡張された概念が必ず元の条件に戻らなければならないという姿勢は、仕事で新しい枠組みに触れるときにもそのまま使える考え方でした。さらに、ブラウン運動の説明のように、観測できないものをどう想像し、どんな工夫で手がかりをつかむのかが具体的で、抽象的な理屈が急に生活感を持ち始めます。 理論を「使える理解」に変えたい人に刺さる本だと思います。物理に興味がある人だけでなく、概念を扱う仕事をしている人にも、じわじわ効いてくる一冊でした。
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