ヨムナビ
世界哲学史8 ──現代 グローバル時代の知 (ちくま新書)

世界哲学史8 ──現代 グローバル時代の知 (ちくま新書)

伊藤邦武、山内志朗、中島隆博、納富信留

累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

最近、何が正しいのか分からなくなる瞬間が増えました。理性で割り切ろうとすると逆に息苦しくなるし、一方で感情や身体の手触りだけに頼るのもどこか不安定で落ち着かない。そんなふうに、自分の立っている場所がぼんやりしてくる感覚ってあると思います。 この『世界哲学史8』を読んで面白かったのは、「理性か、それ以外か」といった単純な二択ではなく、人間をめぐる前提そのものをもう一度ゆるやかに組み替えていく視点が丁寧に並んでいるところでした。たとえば、ドゥルーズが言う“差異のほうが先にある”という発想に触れると、自分の中の「同じであるべき」という無意識の圧が少し弱まる。アドルノらが投げかけた、理性そのものが暴力を生む可能性への問いを読むと、「合理的に考えればいい」という言葉の裏にある影に気づける。そしてポストモダンの議論に触れると、大きな物語に乗れない自分を不必要に責めなくなる。 この本は、明快な答えを手渡してくれるというより、自分の思考が窮屈になっているところに新しい入り口をつくってくれる一冊でした。特に、「いまの世界をどう読み解けばいいのか分からないまま、何となく疲れている人」にしっくり来ると思います。 まとまらない感覚のまま読んでいい本です。その“まとまらなさ”にもちゃんと居場所がある、と教えてくれるので。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

伊藤邦武、山内志朗、中島隆博、納富信留の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要