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イギリス 繁栄のあとさき (講談社学術文庫)

イギリス 繁栄のあとさき (講談社学術文庫)

川北稔

講談社 / 2014-03-10

累計読者数3
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約2時間24分
star総合評価 54/100
trending_up後半加速型
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この本について

最近、「国の成長ってどこまで続くんだろう」とか、「自分たちがいま感じている閉塞感って、歴史的に見るとどう位置づけられるんだろう」といったモヤモヤを抱える人が多いように思います。数字やニュースだけ追っていると答えが見えないまま疲れてしまうけれど、もっと長い時間軸で見直すと、別の景色が立ち上がってきます。 川北稔『イギリス 繁栄のあとさき』は、まさにその“長い視界”を取り戻させてくれる本でした。読者の方が抜き出していた「繁栄のあとに訪れた緩やかな衰退」や「文化のヘゲモニーの残り香」といった部分は、いまの日本を見るときにも自然と重なります。産業革命さえ、実はそこまで劇的な断絶ではなかったという議論に触れると、社会の変化を過度にドラマチックに捉えすぎていた自分に気づきますし、教育や文化が国家の持久力に与える影響を考え直すきっかけにもなります。短期の成長曲線よりも、どう衰退し、どう持ちこたえるかに視点が移る瞬間があるはずです。 歴史書ではありますが、仕事のことを考えている時にも効いてきます。たとえば、組織が伸び悩んだときに「何が閉塞しているのか」を丁寧に見極めたり、派手な改革ではなく、文化や制度の土台をどう維持するかを考える姿勢にもつながる。急に解決策が降ってくる本ではないけれど、目の前の問題の“深さ”を整えてくれる感じがあります。 国や組織の「ピーク後」をどう捉えればいいのか悩んでいる人に、特に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

今日、イギリスから学ぶべきは、勃興の理由ではなく、成熟期以後の経済のあり方と、衰退の中身である――。産業革命を支えたカリブ海の砂糖プランテーション。資本主義を担ったジェントルマンの非合理性。英語、生活様式という文化遺産……。世界システム論を日本に紹介した碩学が、大英帝国の内側を解き、歴史における「衰退」を考えるエッセイ。(講談社学術文庫)
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