
ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来 (岩波新書)
広井 良典
累計読者数9
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この本について
最近、「成長し続けないとダメなのか」とか「今の働き方って、この先も続く前提でいいのか」といったモヤモヤを抱えている人、けっこう多いと思います。仕事では効率や拡大が求められる一方で、自分の生活はどこか削られていく感じがする。かと言って、何を拠りどころに考え直せばいいのかも分からない。その中途半端な不安に、自分もずっとつきまとわれてきました。 広井良典『ポスト資本主義』は、この「なんとなくの違和感」を、個人の気分ではなく人類史レベルの“大きな流れ”として捉え直してくれる本です。たとえば、「拡大・成長」と「定常」のサイクルが歴史的に何度も訪れてきたという視点や、近代資本主義が抱える“未来を食いつぶす構造”への指摘は、今の停滞感を別の角度から照らしてくれるし、長時間労働を前提にしない社会設計や“時間政策”の具体例は、日々の働き方を考え直すヒントにもなると思います。定常という言葉にある退屈な印象が、むしろ文化的に豊かな時代を指しているかもしれないという説明も、個人的にはかなり腑に落ちました。 大げさに世界を変える話というより、「今の社会の空気の正体を知って、自分の立ち位置を言語化したい人」に向いている一冊です。読んでいて肩に力が入るというより、モヤっとしていた輪郭がゆっくり見えてくる感覚に近いと思います。
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出版社による紹介
富の偏在、環境・資源の限界など、なおいっそう深刻化する課題に、「成長」は解答たりうるか。近代科学とも通底する人間観・生命観にまで遡りつつ、人類史的なスケールで資本主義の歩みと現在を吟味。定常化時代に求められる新たな価値とともに、資本主義・社会主義・エコロジーが交差する先に現れる社会像を、鮮明に描く。
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