
世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン
渡辺 順子
ダイヤモンド社 / 201809
この本について
ワインって興味はあるのに、産地や格付けの話になると途端に「詳しい人の世界」みたいな空気になって引いてしまうこと、ありませんか。自分もずっとそのタイプで、食事の席でサラッと話せるほどの知識もなく、なんとなく距離を置いていました。でも仕事でもプライベートでも、ワインの話題って思った以上に頻出なんですよね。避け続けるより、もう少し気楽に向き合えたらいいのに…とずっと思っていました。 この本が面白いのは、いきなり品種を暗記させるのではなく、読者が保存している抜粋からも伝わるように「ワインの背景そのもの」を理解させてくれるところです。AOC表記の読み方みたいに実用的な要素もありますが、それ以上に、シーザーが遠征先でぶどうを植えた理由や、メドック格付けが町の文化すら変えていった歴史などを知ることで、ワインが単なる飲み物ではなく“土地と人の物語”として見えてくるんです。シャンパンの瓶内二次発酵の厳格さなんかも、知る前と後で味わい方がまったく変わります。難しい知識を覚えるというより、「ラベルを見る目がちょっと変わる」「そのワインが生まれた背景が思い浮かぶようになる」みたいな、生活への落とし込みがしやすいのが魅力でした。 ワインの話題になるたびに曖昧に笑ってやり過ごしていた人、一度ちゃんと理解したいけど専門書は重いと感じている人に、とても合う一冊だと思います。歴史や地理の知識が自然と積み重なっていくので、「詳しい人が楽しむ世界」が急に自分の手の届く範囲になる感覚がありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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