
高いワイン――知っておくと一目置かれる 教養としての一流ワイン
渡辺 順子
ダイヤモンド社 / 201909
この本について
ワインの場って、知ったかぶりもできないし、かといって詳しすぎる人の前では黙るしかない…みたいな微妙な空気がありますよね。僕も仕事の会食でワインリストを渡されたとき、「どれを選んだら恥をかかないんだろう」とそわそわしていました。知識を詰め込みたいというより、最低限“流れ”だけでもつかんでおきたい。そんな気持ちにちょうどよく寄り添ってくれたのがこの本でした。 読者が保存している部分を見ても、ただのワイン名ではなく「コシュデュリとコントラフォンがムルソーの双璧」「ロマネコンティはDRC社しか造れない」といった、“世界の一流がどう位置づけられているか”が刺さっているように感じます。この本は、その文脈を丁寧に拾ってくれるんです。なぜその造り手が特別視されるのか、どの畑がどう価値を持つのか。それを知るだけで、レストランで出会う名前にストーリーが生まれ、選ぶときの不安が少し減ります。 僕自身は、ワインを語れるようになりたいというより、「知らないまま相手に預けるしかない状態」を少し脱したかっただけなんですが、この本はその距離感にぴったりでした。全部覚えなくても、流れが一本つながるだけで世界が見えやすくなるんだと実感します。特に、ラベルの向こうに造り手の歴史や土地が見えるようになると、飲むときの会話も自然と広がりました。 「ワインに興味はあるけど、詳しい人の前で固まってしまうタイプ」に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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