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東アジア現代史 (ちくま新書)

東アジア現代史 (ちくま新書)

家近亮子

筑摩書房 / 20250110

累計読者数4
平均ハイライト数 132件/人
star総合評価 72/100
menu_book精読型
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この本について

歴史の本を読むときって、「結局いまの東アジアの複雑さってどこから来てるんだろう…」みたいなモヤモヤがつきまといませんか。学校で習った断片だけではつながらず、ニュースを見るたびに足元がふわつく感じ。自分もその感覚が長くあって、でも調べようとすると専門書は急に難しくなる、という壁にぶつかっていました。 この本は、その“つながらなさ”をほどくのにちょうどいい距離感なんですよね。たとえば、南京戦や山東出兵のような日本が関わった出来事だけでなく、チャーチルが中国をどう見ていたか、孫文がどんな支援を求めて各国を転々としたのか、清から中華民国・中華人民共和国へと至る政治の揺れがどう人々の生活や判断に影響したのか、同じ線の上で説明されていきます。単に「事件が起きた」ではなく、食糧危機や留学生の増加、女性の権利、台湾人日本兵、天安門まで、社会の地層みたいな情報が積み重なっていくので、自分の中で歴史が急に“立体”になる感覚がありました。 個人的にありがたかったのは、日本と中国・韓国との関係を、善悪やイデオロギーじゃなく「どういう背景のうえでそう動いたか」で理解できるようになることです。円借款やODAがどう受け取られたのか、国民政府や共産党の内部でどんな葛藤があったのか、こういう話を知っているだけでニュースの読み方が変わります。大きく構えた知識じゃなく、日常で判断するときの“地図”が増える感じです。 いまの東アジアの空気をどう捉えていいかわからない人、背景を自分の言葉で説明できるようになりたい人にはすごく刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

鎖国から植民地化、幾度もの戦争を経て今なお残る冷戦構造── 近代化以降の東アジア地域を世界史の中で一望する、決定版通史! 「日本」「中国」「朝鮮」諸国を擁する東アジア世界は「鎖国」の終焉と共に近代化を迫られた。西洋列強の外圧の中で、植民地化や二度の大戦を経て、二一世紀の現代、劇的なまでの経済発展を達成している。一方で中国と朝鮮半島には今なお冷戦構造が残り、約二百年にわたるこれまでの歴史は、少子高齢化や安全保障にかかわる難問を投げかけている。協調と衝突を繰り返し突き進んできた過去を振り返り、未来につなげるための一冊。 『日中関係の基本構造──2つの問題点・9つの決定事項』『新訂 現代東アジアの政治と社会』を基礎とし、大幅に加筆。

目次

はじめに 第1章 東アジアの地域的特徴 第2章 明治維新から日清戦争へ 第3章 韓国併合・辛亥革命と東アジアの変動 第4章 第一次世界大戦・ロシア革命と東アジア 第5章 日中戦争への道 第6章 日中戦争 第7章 太平洋戦争 第8章 東アジアの終戦と戦後処理 第9章 中国の内戦と朝鮮戦争 第10章 日本の高度成長と東アジア 第11章 日中国交正常化と東アジア国際関係の変容 第12章 東アジアの経済発展 第13章 共通化する少子高齢化問題 第14章 教育・格差問題 第15章 対立と共存関係の行方 おわりに
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