
なぜ日本文学は英米で人気があるのか (ハヤカワ新書)
鴻巣 友季子
累計読者数8
平均ハイライト数 25.8件/人
star総合評価 67/100
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check_circle推定完走率 43%
この本について
海外で日本文学が売れている、という話を聞くたびに「具体的に何が評価されているのか」「自分たちが読んでいる日本文学とどこが違って見えているのか」がよくわからず、もやっとすることがあります。作家や翻訳家の名前は追いかけていても、海の向こうでどう読まれているのかまでは掴みにくいんですよね。 この本は、その距離感を少しずつ埋めてくれました。村上春樹を容赦なく書き直させるニューヨーカーの編集文化、インスタ映えを前提に装丁を作り込む独立系出版社、そして「翻訳者の技術だけではなく、動機や経験を重視する」という英米の翻訳家育成の姿勢。どれもニュースでは拾えないリアルで、読んでいると「日本で語られる“海外評価”って、ほんの一部なんだな」と視点がひっくり返ります。ヒーリングフィクションが若い層に爆発的に受けている背景なども、表面的な人気の理由だけでは説明できない流れとして描かれていて腑に落ちます。 とくに刺さったのは、「翻訳とは透明になる作業だ」という話。読み手に翻訳と気づかせない自然さこそが求められ、翻訳者は消えていく。技術だけでなく、その営みをどう捉えるかが問われる。翻訳に限らず、自分の仕事にも置きかえられる感覚でした。 日本文学の“外側”で何が起きているのかを知りたい人、あるいは創作や翻訳、編集の現場に興味がある人には、とても静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
王谷晶『ババヤガの夜』や柚木麻子『BUTTER』を筆頭に、日本文学がいま英語圏の読者を魅了しているのはなぜか。女性作家の躍進、翻訳ワークショップの活況、若い世代からの支持......世界文学の潮流と重ね合わせることで、その理由がクリアに見えてくる!
読んだ内容を、もう忘れない。
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