
破戒
島崎 藤村
千歳出版
累計読者数5
平均ハイライト数 4.6件/人
推定読了時間 約5時間49分
star総合評価 33/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%
この本について
日常で、自分の本心をどこまで人に話していいのか分からなくなる瞬間ってありますよね。言えば少しは楽になる気もするけれど、相手の反応を考えると足が止まる。黙っている自分をまた責めてしまう。その循環に、どう向き合えばいいのか分からなくなることが僕にもよくあります。 『破戒』を読んでいると、丑松の「言おうとしては躊躇し、躊躇しては自分を責める」という描写が、ただの古典文学の一場面ではなく、今の私たちの生活にもそのまま重なるのを感じます。秘密を抱えて生きるというのは、特別な事情がある人だけの話ではなくて、誰しもが人知れず持っている何かと向き合うことなんだろうと思わされます。そして丑松が周囲の視線を過剰に意識してしまう場面を読むと、「人にどう見られているか」で自分の行動が縛られていく仕組みが、こんなにも具体的に描けるものなのかと驚かされます。差別の構造そのものよりも、そこに巻き込まれて揺れる内面の揺らぎが強く残りました。 読んでいて少し救われたのは、作中の人物たちが皆どこか不器用で、賢さよりも迷いの量の方が多いということです。だからこそ、丑松の悩みが大げさなドラマではなく、日常の延長線として感じられます。自分の弱さをどう扱うかに悩んでいるとき、この作品は少し視界を広げてくれると思います。 自分を責めがちな人ほど、静かに刺さる一冊です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの64%が集中しています。
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出版社による紹介
近代日本文学における自然主義文学の代表的文豪として、「破戒」「春」「家」「新生」「夜明け前」「若菜集」の傑作を遺した島崎藤村。代表作『破戒』を収録。
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