
変な家2 ~11の間取り図~
雨穴
飛鳥新社 / 2023-12-15
この本について
仕事でも生活でも、表に見えている理由だけでは説明できない“引っかかり”に出会うことってありますよね。人の言動の裏に何があるのか分からなくて、ずっと頭に残るような違和感です。僕もよくそのモヤモヤを放置してしまうのですが、『変な家2』を読んだとき、その感覚そのものを物語として扱ってくれているようで、妙に腑に落ちました。 この本が面白いのは、奇妙な間取りや事件の裏に、人の関係性や家族の歴史、そして言葉にされない感情が積み重なっていくところです。たとえば、「部屋を削って宗教施設を作る」「家族の出生が複雑にからみ合う」といった描写は、一見ホラーなのに、読み進めるほど“人が抱える秘密が形になったらこうなるのか”と感じさせます。また、誰かの人生の裏で起きていた出来事が別の登場人物の行動と線でつながる瞬間があって、物事の見え方が静かにひっくり返ります。自分の身近な人間関係にも、こういう「語られていない背景」があるんだろうなと考えさせられるんです。 だからこの本は、ただの恐怖や謎解きではなく、“何かが腑に落ちないときに、人はどんな想像をしてしまうのか”を丁寧に追体験させてくれます。日常の違和感に敏感な人には特に刺さると思いますし、説明のつかないモヤモヤを抱えているときに読むと、自分の中の整理が少し進む感覚があります。 物語としてももちろん面白いのですが、読み終えたあとに「見えているものだけで判断しなくていいんだ」と、静かに視点がずれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
読書の順序
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