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ティファニーで朝食を(新潮文庫)

ティファニーで朝食を(新潮文庫)

トルーマン・カポーティ and 村上春樹

累計読者数8
平均ハイライト数 8.5件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

人間関係って、距離を置いたはずなのに気づくとまた気にしてしまったり、相手の行動に根拠のない苛立ちを覚えたりしますよね。こちらが勝手に振り回されているようで、でも嫌いになりきれない相手がいる。そういう感情の説明のつかなさに、ふと落ち込むことがあります。 『ティファニーで朝食を』の抜粋を眺めていると、その“説明のつかなさ”に惹かれている人が多いのだろうなと感じます。ホリーに対する主人公の複雑な感情、孤独の入り込み方、相手のきらめきと破綻が同時に胸に刺さってくる描写…。この物語は、関係性の摩擦を綺麗に整えるのではなく、「人はこんなふうに揺れるものだ」とそっと差し出してくれます。だからこそ読んでいる側も、自分の中のぐちゃぐちゃを拒まずに見られるようになる気がします。 僕自身、この本に励まされるのは、登場人物が“正しい選択”をしないところです。距離のとり方も下手だし、すれ違うし、相手を理想化したかと思えば突き放す。それでも不思議と、どこかに自分の姿が重なる瞬間がある。たとえば「慣れるのは死んだも同然」というホリーの言葉は、思考停止で現状に埋もれそうになる日に、そっと背中を押してくれますし、「自分といろんなものごとがひとつになれる場所」の話は、居場所を探し続ける気持ちを肯定してくれます。 人間関係に答えを求めて疲れたとき、自分の不器用さを否定したくない人に、静かに効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ホリーは朝のシリアルのように健康で、石鹸やレモンのように清潔、そして少しあやしい、16歳にも30歳にも見える、自由奔放で不思議なヒロイン。―第二次世界大戦下のニューヨークを舞台に、神童・カポーティが精魂を傾け、無垢の世界との訣別を果たした名作。
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