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死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

伊坂 幸太郎

文藝春秋 / 2025-02-05

累計読者数6
平均ハイライト数 9.7件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 53/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 50%

この本について

最近、周りのペースに振り回されて落ち着かないとか、つい他人の言動にざわついてしまうことってありませんか。やるべきことは分かっているのに、つまらない差にいちいち反応してしまう自分に疲れる、みたいなやつです。僕もよくその状態になります。 『死神の精度』を読んでいて刺さるのは、まさにそこに対する視点の置き直しでした。読者の方が保存している抜粋にも多いのですが、この本の死神は、人間の浅さや身勝手さに呆れながらも、どこか素知らぬ顔で見つめています。たとえば「人間の生きる歩みはいつだって、えっちらおっちらだ」という一文。大げさな励ましではなく、ただ事実としてそう言い切ってくれる感じが、余計な力が抜けるんですよね。車の追い抜きにこだわる森岡を横目に、音楽に気を取られてタイミングを逃す場面も、人間の“直情的な浅さ”と“どうでもよさ”の両方を静かに映していて、読みながら肩の力が下がりました。 もう一つ、この物語が効くのは「上流じゃなくても悪くなかった」という感覚です。華やかさや正しさに向かわなきゃ、と焦る日もありますが、道中の出来事そのものに価値があるという視点は、無理に自分を鼓舞しない分だけ、現実的に効いてきます。 自分のペースを取り戻したい人や、他人の些細な言動に振り回されがちな人には、特に静かに染みる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

伊坂幸太郎の人気シリーズが【新装版】で登場! 好きなものは音楽、嫌いなものは渋滞。彼が仕事をすると必ず雨が降る——。クールで真面目な死神・千葉は、人間の世界に溶け込み、七日間の調査で対象者の「死」に可否の判断を下す。自分の運命を知らない人々と旅行をしたり、窮地に陥ったり。死神と人の奇妙なかけあいが癖になる傑作短編集。著者の特別インタビューも収録! 単行本 2005年6月 文藝春秋刊 文庫版 2008年2月 文春文庫刊 文庫新装版 2025年2月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫新装版を底本としています。新装版には、新たに「著者特別インタビュー」が収録されています。その他の収録作に変更はありません。
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