
ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)
村上春樹
累計読者数10
平均ハイライト数 19.9件/人
star総合評価 59/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「自分の軸って何なんだろう」と急にわからなくなるときがありますよね。誰かの意見に振り回されたり、逆に何も感じられなくなって、ただ流されているだけに思えたり。僕もそういう時期が長くて、この本を読み返すたびに、少しだけ視点が整う感覚がありました。 『ねじまき鳥クロニクル』の主人公は、一見どこにでもいる普通の人なのに、気がつけば不可解な出来事や人に巻き込まれていきます。その中で描かれるのは、派手な事件よりも「人を理解するとはどういうことか」「他人の価値観に頼らずに立つとはどういうことか」という、日常にも直結するテーマです。例えば、調子のいい他人の言葉に焚きつけられたあと、自分だけが取り残される感じとか、相手の一貫性のなさに振り回されながらも妙に気になってしまう感じとか、読んでいて普通に胸がチクッとします。 何より、主人公が不安や苛立ちをいったん別の領域に置いて、時間をかけて扱おうとする姿勢が、今の僕にはすごく実用的でした。焦って答えを出さなくてもいいし、流れが来ないなら来ないで、生き延びていればいいという受け止め方も、この物語の中で少しずつ効いてきます。 自分のペースを取り戻したい人、他人の軸に合わせすぎて疲れた人には、ゆっくり効く一冊だと思います。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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