
きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集 (角川書店単行本)
水野 太貴, 今井 むつみ, and 吉本 ユータヌキ
KADOKAWA / 202407
この本について
日々子どもと話していて、「なんでそうなるの…?」と軽く混乱したり、仕事でも言葉の意図を読み違えてモヤっとしたり。大人になっても、言葉って思った以上にあいまいで扱いが難しいなと感じることが多いです。そんなとき、この本を読んでちょっと肩の力が抜けました。 子どもの “いいまちがい” を眺めていると、ただの微笑ましいネタじゃなくて、言葉の仕組みそのものが見えてきます。例えば「みず、いりたいです」みたいに、聞いたことのない表現なのに理屈で組み立てようとする姿とか、「しんぱくない」のように規則を自分なりに適用してみる挑戦とか。まちがいの裏側で、ちゃんと仮説を立てて世界を理解しようとしているんですよね。これを知ると、大人同士のすれ違いも「たまたま見ているルールが違うだけかも」と思えるようになります。 もう一つ刺さったのは、子どもが状況を自分の言葉で切り取っていく過程です。「おすしのさんぽ」なんて、大人には出てこない発想ですよね。言葉って本来もっと自由で、比喩も拡張も自然な営みなんだよなと感じます。仕事で文章を書くときに「正しい言い方」を気にしすぎて煮詰まっていたのですが、「意味の枠はこんなに伸び縮みするんだ」と思うだけで少しラクになります。 子どもの言い間違いに癒やされたい人はもちろんですが、言葉に振り回されがちな大人ほど静かに刺さる本だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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