
「ストーカー」は何を考えているか(新潮新書)
小早川 明子
新潮社 / 2014-04-17
累計読者数6
平均ハイライト数 34.3件/人
推定読了時間 約2時間18分
star総合評価 75/100
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この本について
人間関係で「相手の気持ちがわからないまま振り回される感じ」や、「頭では整理したつもりなのに、心がついてこない」というモヤモヤって、思い当たる人は多いと思います。僕もそうで、相手の言動よりも“自分の内側の揺れ”のほうがしんどい時があります。この本はストーカーという極端なケースを扱っていますが、そこで描かれる心理の動きは、実はもっと身近な場面にも通じるところがあると感じました。 特に刺さったのは、解釈の世界にこもることで本当の気持ちから逃げてしまう話と、「相手」ではなく「相手から離れられない自分」の問題に気づいていくプロセスです。読んでいて耳が痛い場面もありつつ、人が何かに縋りつく時の構造が具体的に描かれているので、自分自身のクセを振り返るきっかけにもなります。また、加害者と被害者の境界が曖昧になる現実や、常識そのものを飲み込む難しさなど、想像以上に“生身の感情”が動き続ける世界が丁寧に描かれていて、単純な理解では追いつかない重さがあります。 ストーキングというテーマに距離を感じる人もいるかもしれませんが、誰かに強く依存したり、解釈に逃げ込んだり、自分を守る基準がわからなくなったりする経験がある人には、思いがけず刺さる内容だと思います。「人との距離感に自信が持てない時がある人」に特におすすめです。
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出版社による紹介
五百人ものストーキング加害者と向き合い、カウンセリングなどを行ってきた著者が、彼らの思考パターンと危険度、実践的対応を多くの事例とともに解き明かす。今や「ストーカー」をめぐるトラブルは年間二万件。なぜ彼らは常識を踏み外すのか、警察は後手に回るのか、その時どう対処すればいいのか――老若男女を問わず、誰もが当事者となりうる時代の必読書。
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