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探偵小石は恋しない

探偵小石は恋しない

森バジル

小学館 / 2025-09-18

累計読者数18
平均ハイライト数 27.2件/人
推定読了時間 約5時間2分
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 32%

この本について

仕事の人間関係とか、家庭の問題とか、気づけば自分の手に負えないことばかり増えていく感じってありますよね。誰かの「事情」に触れるたびに、距離の取り方が分からなくなるというか。踏み込みすぎても疲れるし、離れすぎると冷たい人みたいで、それはそれでしんどい。そんなモヤモヤを抱えているとき、この物語の小石と蓮杖の距離感が妙に沁みました。 二人とも探偵という仕事柄、他人の裏側を見ざるを得なくて、しかも「良い/悪い」と切り分けられない現実に正面から触れ続けます。でも小石は、やさぐれたような軽さで「世の中に良い人なんていなくて」と言いながら、それでも依頼者の疲れや事情にはきちんと目を向けている。仕事をただの作業にしないための、ゆるい誠意みたいなものが随所にあって、読んでいて肩の力が抜けました。 それから、恋愛を「赤い矢印」として可視化できてしまう設定が意外と効いていて、他人の感情に巻き込まれるしんどさがすごくリアルなんです。自分の気づかないところで誰かの感情が動いていて、それにどう向き合えばいいのか分からないまま日常は続く。小石がそれを淡々と受け止めていく姿に、無理に強くならなくていいんだな、と思わされました。 他人に深入りしがちだけど、本当は少し距離を置きたい人。そういう人には特に刺さると思います。物語としての面白さはもちろんあるんですが、それ以上に、自分の立ち位置の調整の仕方をそっと教えてくれるような一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ネタバレ厳禁。驚愕体験の本格ミステリ! 小石探偵事務所の代表でミステリオタクの小石は、名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ている。だが実際は9割9分が不倫や浮気の調査依頼で、推理案件の依頼は一向にこない。小石がそれでも調査をこなすのは、実はある理由から色恋調査が「病的に得意」だから。相変わらず色恋案件ばかり、かと思いきや、相談員の蓮杖と小石が意外な真相を目の当たりにする裏で、思いもよらない事件が進行していて──。
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