
叙述トリック短編集 (講談社タイガ)
似鳥鶏 and 石黒正数
講談社 / 2021-04-15
累計読者数20
平均ハイライト数 3.4件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 41/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%
この本について
最近、物語を読むときに「素直に騙されたい気持ち」と「でも雑なトリックに振り回されるのは嫌だ」という二つの気分が同時に湧いてきませんか。仕事で論理的な思考に慣れてしまったあとだと、なおさらフィクションの“嘘”との距離感がつかみにくくなるというか、楽しみ方を自分で迷子にしてしまうことがあると思います。 『叙述トリック短編集』は、その迷いにちょうど効きます。理由の一つは、この本が“読者を騙すこと”の筋の良さについて、とても誠実に説明してくれるからです。たとえば「一般的な読者がしないレベルの努力を前提にしたトリックはフェアじゃない」という語りは、読み手側のモヤモヤを代弁してくれるようでした。また、各話に「どこを意識すれば読み解けるか」をあえて本文内で示してくれるので、解く楽しさと“騙されても納得できる”感覚が両立しているのも珍しいところです。 さらに面白いのは、本が持つ時間の層へのまなざしです。「本屋さんはタイムマシン」という一文に惹かれた人なら、この短編集のメタな構造も自然と楽しめるはずで、トリックだけでなく“物語とは何か”という視点までじわっと広がります。 論理で読む癖がついている人、でも物語の驚きもまだ手放したくない人に刺さる一冊だと思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの49%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
*注意! この短編集はすべての短編に叙述トリックが含まれています。騙されないよう、気をつけてお読みください。 本格ミステリ界の旗手が仕掛ける前代未聞の読者への挑戦状! よく「叙述トリックはアンフェアだ」と言われてしまいます。これが叙述トリックというものの泣きどころです。 では、アンフェアにならずに叙述トリックを書く方法はないのでしょうか? 答えはノーです。最初に「この短編集はすべての話に叙述トリックが入っています」と断る。そうすれば皆、注意して読みますし、後出しではなくなります。 問題は「それで本当に読者を騙せるのか?」という点です。最初に「叙述トリックが入っています」と断ってしまったら、それ自体がすでに大胆なネタバレであり、読者は簡単に真相を見抜いてしまうのではないでしょうか? そこに挑戦したのが本書です。果たして、この挑戦は無謀なのでしょうか? そうでもないのでしょうか?その答えは、皆様が本書の事件を解き明かせるかどうか、で決まります。(「読者への挑戦状」より一部抜粋)
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要




