
フォールン・ブリッジ 橋渡し不可能な分断社会を生きるために
御田寺圭
徳間書店 / 2024-09
累計読者数3
平均ハイライト数 9件/人
star総合評価 49/100
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この本について
社会の空気に合わせて生きているはずなのに、どこかずっと「裁かれる側」に立っている気がする。正しさの基準が上がり続けて、気をつけていてもどこかで誰かを傷つけてしまうんじゃないかと不安になる。あるいは、自分の居場所がどんどん減っていくような感覚を抱えている人も多いと思います。 この本は、そういうモヤモヤに対して「いや、それはあなた個人の問題じゃない」と静かに教えてくれます。高齢化が進む社会で未来志向の合意形成が難しくなっていること、倫理の基準が上がりすぎて“ただしくあれない人”が裁かれてしまう構造、理解し合えば分断が癒えるわけではないという現実。どれも耳ざわりは良くないけれど、目の前の違和感に言葉を与えてくれる視点ばかりです。読んでいて、自分の不安や苛立ちが「個人の未熟さ」ではなく、社会そのものの変化から来ているんだと腑に落ちる瞬間がありました。 とくに、自分もまた誰かを傷つける存在であるという前提が避けられない、という指摘は逃げ場がないようで、でもどこか救いにもなります。大人になるとはそういうことなんだと受け入れられると、肩に入っていた力が少し抜ける。分断を「直す」ことよりも、そこで生き延びるための姿勢を一緒に考えてくれる本です。 社会の“ただしさ”に息苦しさを感じている人、自分がどっち側に立っているのか常に不安になる人に、静かに刺さるはずです。
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出版社による紹介
過剰な「つながり」を求めた結果、世代、地域、収入格差ほか「分断」は随所で拡大した。来たる未来への解像度を上げる最新論考。
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