
新装完全版 大国政治の悲劇
ジョン・J・ミアシャイマー and 奥山 真司
五月書房新社 / 2019-04-08
累計読者数10
平均ハイライト数 19.3件/人
推定読了時間 約10時間42分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
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この本について
国際情勢のニュースを見ても、「結局どの国が何を狙って動いているのか」がふわっとしたままで、判断の軸が持てないまま流されてしまうことがよくあります。相手の意図なんて完全には読めないし、どこまでが“普通の駆け引き”で、どこからが危険信号なのかもつかみにくい。僕自身ずっとここで迷っていました。 『大国政治の悲劇』は、そのモヤモヤを一度“構造”のレベルで整理してくれる本でした。ミアシャイマーは、大国がどれだけ理想を語ろうが、最終的には自国の生き残りを優先せざるを得ないと淡々と説明します。アメリカや中国がなぜ似たような行動パターンを取るのか、日本がどういう位置に立たされているのかが、歴史の具体例とセットで見えてくる。特に「相手の善意を信じ切れない世界では、どうしてもパワーを積み増す方向に動くしかない」という指摘は、今のアジア情勢を見ていて腑に落ちる部分が多かったです。 この本を読むと、日々のニュースに対して「好き嫌い」ではなく「構造上そう動くよね」という別のメガネが手に入ります。そういう視点がほしい人には刺さると思いますし、日本のこれからを考えるうえで避けて通れない論点にも触れています。僕自身、感情で揺さぶられがちな国際政治を、少し距離を置いて理解できるようになりました。
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出版社による紹介
好評につき増刷決定! 装いも新たに完全復刊! “リアル・ポリティクスの国際標準” 今、最も注目すべき国際政治学者ミアシャイマーの主著。 原著オリジナル版に書き下ろし「日本語版に寄せて」を加え、 2014年改訂版ヴァージョンの最終章「中国は平和的に台頭できるか?」も収載。 訳者奥山真司による解説も充実。 米中の衝突を確実視し、世界各国の外交戦略を揺るがす、“攻撃的現実主義(オフェンシヴ・リアリズム)”とは!? 過去200年間の世界史的事実の検証から、きわめて明晰、冷徹、論理的に国際システムの構造を分析、北東アジアの危機と日本の運命も的確に予測する。 ミアシャイマーによる北東アジアの将来の見通しはあまり華やかなものではなく、むしろ彼自身が認めているように「悲劇的」なのだ。そしてこの「悲劇」は、モーゲンソーの言うような「人間の愚かさ」にあるのではなく、国際社会(国際システム)の構造による、人間の意志ではコントロールできないところで引き起こされるものだ。......本書のタイトルが『大国政治の“悲劇”』である理由は、まさにここにある。(「訳者解説」より)
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