ヨムナビ
平和と愚かさ

平和と愚かさ

東浩紀

太田出版 / 2025-12-18

累計読者数27
平均ハイライト数 32.4件/人
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%

この本について

日々ニュースを見ていて、「平和って結局なにを指しているんだろう」「正しさをめぐる議論にどう向き合えばいいんだろう」と、うまく言語化できないモヤモヤを抱えることが増えました。戦争という極端な状況だけでなく、ふだんの生活の中でも、誰かを敵か味方かで分けようとする空気に巻き込まれてしまう感じがある。そんなときに東浩紀さんの『平和と愚かさ』を読むと、一度立ち止まる余白をもらえます。 この本が効くのは、まず「平和とは考えないことが許される状態」という視点です。武力衝突の有無ではなく、頭の中に“考えなくてもいい領域”があるかどうか。読んでいると、自分がどんな前提の上に「平和だ」と感じていたのかが少しずつ見えてきます。もうひとつは、加害と被害、正義と悪の単純化を疑う姿勢です。どちらの側に立つかを急がされる場面でも、そこで排除される声や痛みに目を向けるとはどういうことかを、具体的な歴史や事例を通して考えさせられます。そして、人間を数字や記号にしてしまう暴力の怖さを扱う章では、「なぜ人は愚かさに向かってしまうのか」という自分自身にも返ってくる問いが避けられません。 派手な答えが書かれているわけではないけれど、「考えることをあきらめないための足場」をそっと差し出してくれる本です。正しさの議論に疲れた人、あるいは自分の感じている不安の正体をうまくつかめないままの人に、静かに刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

東浩紀の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ぼくたちは政治について語りすぎている。そのせいで平和から遠ざかっている。 ウクライナ、ユーゴスラヴィア、ベトナム、中国......『動物化するポストボタン』の著者による「考えないこと」からの平和論。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要