
ゲンロン17
東浩紀、上田洋子、ジェリミール・ヴカシノヴィッチ、ファルク・シェヒッチ、阿部卓也、星泉、星野博美、暦本純一、清水亮、落合陽一、ユク・ホイ、藤幡正樹、石田英敬、イ・アレックス・テックァン、中村隆之、田中功起、近内悠太、中野伶理、大森望、辻田真佐憲、山森みか、福冨渉、まつい、伊勢康平、鍵谷怜
この本について
最近、「正義はどちらか」とか「本物の平和とは何か」みたいな話題に触れるたびに、自分の考えがどこに立っているのか分からなくなることが増えました。意見を求められても、判断しきれないまま黙ってしまう。けれど、その沈黙が怠慢なのか、生きるために必要な間合いなのか、自分でも測りかねるんですよね。 『ゲンロン17』のサラエヴォ論は、そのモヤモヤをそのまま掘り下げてくれました。隔離で保たれる平和を「偽物」と切り捨てず、あえて価値を考えようとする姿勢は、白黒つけたくなる気持ちにひと呼吸入れてくれるし、正義と平和がぶつかり合う今の世界を見るときの視点も大きく変えてくれます。何より、「考えないこと」にも明と暗があるという話が、自分の日常の迷いに妙に重なりました。 うまく答えを出せないまま世界を見ている人、判断を迫られるたびにしんどくなる人には、静かに効いてくる内容だと思います。平和とか正義みたいな大きな言葉の前で立ち尽くす感覚を、一度この本を通して言葉にしてみてもいいのかもしれません。
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