
正義論の名著 (ちくま新書)
中山元
累計読者数5
平均ハイライト数 69.8件/人
推定読了時間 約5時間24分
star総合評価 74/100
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この本について
最近、仕事でも日常でも、「自分の正しさってどこから来てるんだろう」と立ち止まることが増えました。誰かの振る舞いにモヤっとしたときも、結局は自分の基準だけで判断しているだけじゃないか…と不安になることがあります。正義って言葉はよく聞くのに、実際はかなり曖昧なまま使っている気がします。 『正義論の名著』を読むと、その曖昧さが少しずつ形を帯びてきます。たとえばアリストテレスの「正義=不正を回復する営み」という考え方は、今の自分の苛立ちが“正しさ”の主張というより“傷つけられた感覚”から来ていることに気づかせてくれます。サンデルが言う「連帯の責任」は、個人の能力が無視されるときに生まれる痛みを説明してくれて、あの職場の場面が急に言語化されたりします。そして国家や制度がなぜ必要なのかという議論は、自分が何かを裁きたくなる衝動との距離感を取り戻させてくれます。 この本は“正しさの答え”を教えてくれるわけではありませんが、悩んでいる自分の足元に、どんな地図を広げればいいのかを静かに示してくれます。正義を大げさな理念ではなく、生活に結びついた感情や場面から考えたい人には特に刺さると思います。
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出版社による紹介
西洋思想史上、「正義」について考えることは、「道徳」「倫理」「政治」などの問題とかかわりあいながら、つねにひとつの軸となってきた。「公正さとは何か」「正しさの基準はどこにあるのか」などなど、今日でも喫緊の課題として論じられるこれらについて、大思想家たちの「名著」は大きなヒントと刺激を与えてくれることだろう。プラトン、アリストテレスから、ホッブズ、ロック、ベンサム、ニーチェ、さらにはロールズ、デリダ、サンデル...。この一冊で主要な思想のエッセンスがわかる。
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