
フーコー入門 (ちくま新書)
中山元
累計読者数6
平均ハイライト数 20.5件/人
star総合評価 60/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 37%
この本について
日々仕事をしていると、自分の考え方そのものがどこか偏っている気がするのに、その「偏り」に名前がつけられないまま過ぎていくことがありませんか。自分の視点で世界を見ているはずなのに、その視点自体がどこから来たのかはほとんど考えないまま、判断や思い込みだけが積み上がっていく感じです。僕自身、このモヤモヤを抱えたまま動けなくなることがよくあります。 『フーコー入門』は、その視点の「根っこ」を静かに揺らしてくる本でした。読めているつもりで実は見えていない領域があるという話や、学問や制度がどんな前提で成り立っているのかを問い直す姿勢が、日常の判断にもそのまま刺さってきます。たとえば、自分が当然だと思っている「普通」の感覚が、歴史的な装置によって形作られたものかもしれないという指摘や、身体の扱われ方を通して個人が規律化されていくプロセスの説明は、会社での評価制度や時間管理の空気とつながって見えてきて、勝手に背筋が伸びました。 難解な思想書というより、自分の思考の癖を裏側から照らしてくれるような位置づけの一冊です。特に、「自分の見方がどこから来たのか気になり始めた人」には静かに効くと思います。
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