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レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)

レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)

小田亮

累計読者数10
平均ハイライト数 29.3件/人
推定読了時間 約4時間46分
star総合評価 64/100
start序盤集中型
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この本について

日々、人間関係や組織の「構造」をどう捉えればいいのかよく分からなくなることがあります。目の前の出来事はバラバラに見えるのに、どこかでつながっている気がする。でも、その全体像を上から眺める視点なんて持ち合わせていないし、そもそもそんなものが本当にあるのかも分からない。僕もずっとこのあたりで迷っていました。 『レヴィ=ストロース入門』を読んで面白かったのは、社会を「一つのまとまり」として眺めるより、人と人の関係がどう変形しながら続いているかに目を向けるほうが、むしろ現実に近いという指摘です。家族や共同体を固い単位として扱うのではなく、交換や連帯という“あいだ”に社会が立ち上がるという視点は、仕事でも人間関係でも、枠組みのほうを先に決めてしまいがちな自分には刺さりました。また、他者の思考に自分を開いていく姿勢こそが新しい理解を生むという話は、異なる部署や文化の人と協働するときのヒントにもなりました。 もう一つ心に残ったのは、共同体を「閉じたもの」と決めつけると、実際に起きている流動性や雑種性が見えなくなるという点です。僕たちがつい描きがちな“わかりやすい全体像”より、具体的な関係の重なりのほうが本質的かもしれない。 社会の見え方を少しずらしたい人、あるいは「全体」をうまく捉えられずに疲れている人に向いている一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

若きレヴィ=ストロースに哲学の道を放棄させ、ブラジルの奥地へと駆り立てたものは何だったのか?彼の構造主義を中心とする思考は、現代思想にも深い影響を与え、西洋の自文化中心主義への反省と主体の解体をうながす大きな役割を果たした。本書は、レヴィ=ストロースの代表作『親族の基本構造』『野生の思考』『神話論理』をとりあげ、彼が未開社会の親族構造や神話研究から汲みあげた豊かな思考の可能性の核心を読み解く。しばしば誤解されがちな「構造主義」をホントに理解し、ポストコロニアル論にも活かすための新しいレヴィ=ストロース入門。
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