
タテ社会の人間関係 単一社会の理論 (講談社現代新書)
中根千枝
講談社 / 1967-02-16
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推定読了時間 約2時間11分
star総合評価 75/100
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この本について
仕事でも日常でも、気づくと「なんでこの場ってこう動くんだろう…」という説明しづらい違和感が残ります。役職よりも“誰と近いか”で物事が決まり、話し合いも結局は感情の合流次第。論理より空気。自分でもモヤつくのに、なぜかそこから抜けられない。この本を読んだ人の抜粋を見ると、多くがその“見えない構造”に触れた部分に反応していて、そこがまさに核心なんだと思います。 『タテ社会の人間関係』は、日本の集団が「場」で成り立ち、「ヨコ」より「タテ」の感情的な結びつきが強いという前提から、“なぜ私たちはこういう動きをしてしまうのか”を淡々と説明してくれます。たとえば、能力がある人ほど役割を越境して動いてしまうのも、リーダーが実は部下に強く縛られているのも、悪気ではなく構造の問題として整理されます。読んでいて思ったのは、自分の職場のあの光景が「個人の性格」ではなく「社会の仕組み」なんだ、と位置づけ直せることで、変えられる部分と付き合うしかない部分が少し見えてくることでした。 特に刺さるのは、「なぜ話し合いがすぐ感情戦になるのか」「どうして複数のコミュニティに均等に属するのが難しいのか」といった、日々の細かいモヤモヤを構造から説明してほしい人です。結論ありきの自己啓発ではなく、日本社会を理解するための“物差し”を一本手に入れる、そんな読み味に近いと思います。
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出版社による紹介
日本社会の人間関係は、個人主義・契約精神の根づいた欧米とは、大きな相違をみせている。「場」を強調し「ウチ」「ソト」を強く意識する日本的社会構造にはどのような条件が考えられるか。「単一社会の理論」によりその本質をとらえロングセラーを続ける。(講談社現代新書)
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