
科学するブッダ 犀の角たち (角川ソフィア文庫)
佐々木 閑
KADOKAWA / 201310
累計読者数23
平均ハイライト数 16.2件/人
推定読了時間 約3時間32分
star総合評価 63/100
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この本について
最近、仕事でも日常でも「自分の見方ってほんとに正しいのか?」みたいな妙なズレを感じることがあって、答えが出ないまま考え込んでしまうことがあります。頭では分かっているつもりなのに、現実がそれを裏切ってくる感じです。そういう時にこの本を読むと、視点そのものをいったん疑ってみる余白が生まれました。 面白いのは、ブッダと科学者を同じ「問いを解く存在」として扱っているところです。宗教とか科学とかのジャンル分けをいったん外して、人間が世界をどう認識してきたかを静かに辿っていく。その過程で、「絶対的な視点なんて、本当はどこにもない」という話が、アインシュタインから相対性理論、さらには生物ごとの認識の違いにまで広がっていきます。自分の思い込みが揺さぶられるのに、不思議と不安にはならず、「じゃあ、もう少し自由に考えていいのかも」と思えるのが、この本の効き方でした。 特に、光の速度が有限だから“遠くのものは昔の姿として見えている”というくだりは、日常の見え方までじわじわ変えてきます。視界に入っているものを、そのまま同時刻の出来事として処理している自分の脳のクセに気づくのは、ちょっとした発見でした。 自分の世界認識を一度ほぐしてみたい人や、「直感と現実が噛み合わない理由」を静かに知りたい人には、かなり刺さると思います。
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出版社による紹介
科学と仏教、このまったく無関係に見える二つの人間活動には驚くべき共通性があった。徹底した論理で両者の知られざる関係性を明らかにし、さらに向かう未来をも見とおす。驚きと発見に満ちた知的冒険の書。
読んだ内容を、もう忘れない。
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