
ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)
青木健
講談社 / 2008-03-10
累計読者数3
平均ハイライト数 29.3件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 66/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 37%
この本について
日々働いていると、自分がいま何を基準に物事を判断しているのか、ふと分からなくなる時があります。善悪ってそんなに単純じゃないし、文化や時代で揺れるものでもある。そう思いながらモヤモヤしていた時に読んだのが『ゾロアスター教』でした。宗教書というより、「人がどうやって世界を整理しようとしてきたか」を静かに見せてくれる本です。 惹かれたのは、善と悪をどちらかに選ぶ「義務」という発想が、決して断定的ではなく、当時の生活や環境のなかで生まれた現実的な選択だったと描かれるところです。火を介して祈ることの意味や、犬とカエルのように何が善で何が悪とされていたのか、その線引きが具体的で、人間の価値観の歴史的な積み重ねが見えてきます。また、サーサーン朝の神殿建築や、インド移住後に曝葬をどう適応させたかなど、「信じる世界をどう運営するか」という実務の話も意外と刺さります。抽象論じゃなく、生活の中で信仰がどう折り合いをつけてきたかが分かるのが大きかったです。 世界観がごちゃついてきた時に、一度立ち止まって「価値観の源流」を見直したい人に向いている本だと思います。自分の基準が揺れやすいほど、こういう歴史的な俯瞰がじわっと効いてきます。
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出版社による紹介
世界は光と闇の永遠の闘争の舞台である。すべてがわかる決定版! 光と闇の闘争、天国と地獄、最後の審判、メシア思想――「宗教」の源流は古代ペルシアにある。「アーリア性」をキーワードに、現地調査と最新の知見をもとに描くゾロアスター教の全貌。(講談社選書メチエ)
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