
完全版 仏教「超」入門
白取春彦
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2018-07-29
この本について
最近、気持ちが落ち着かないときほど「自分の感情に振り回されているな…」と気づくことがあります。誰かの言葉にイラッとしたり、やるべきことがあるのに別の欲望が顔を出してきたり。頭では分かっているのにコントロールできない、あの感じです。 『完全版 仏教「超」入門』を読んでいて救われたのは、こういう揺れを「自分がダメだから」とは捉えず、関係性の中で生まれる現象として扱っていいんだ、という視点でした。煩悩を消すのではなく、「また出てきたな」と外側から眺めるだけで、心がかき回されなくなるという説明は、実生活でかなり実用的です。それから、愚痴や悪口が自分の内臓を重くする、という話も妙に腑に落ちました。言葉が行為だと自覚すると、日々の会話の姿勢が少しだけ変わります。さらに、自己とはゼロのようなもので、関係のなかで初めて形になるという例えは、他人に振り回されがちなときほど効きます。 仏教の全体像は広くて統一感がない、と正直に書いてくれているのもありがたかったです。分からないところが出てきても、それは自分の理解力が低いのではなく、そもそもそういう構造の世界なんだ、と分かるだけで気持ちが軽くなります。 忙しいのに心がざわつきやすい人、自分の感情の扱いが難しい人には特に刺さる本だと思います。僕と同じタイプなら、どこか1行でも日々の過ごし方が変わる感触があるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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