
ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか
ピアーズ・スティール and 池村 千秋
CEメディアハウス / 2012-07-02
この本について
先延ばしって、気づいたらまた同じところでつまずいていて、自分でも「なんでこんなに動けないんだろう」と嫌になることがあります。締め切り前に急に焦ったり、家に帰ると仕事のスイッチが切れずにだらだらしてしまったり。意思が弱いと言われると余計に落ち込むけれど、じゃあ何を変えればいいのかが分からないまま時間だけが過ぎていくんですよね。 この本は、そんなモヤモヤに対して「根性論ではなく、環境と仕組みで動きやすくする」という視点をくれるところが大きかったです。お腹がすいた状態で誘惑に勝てないのは当然で、まず基本的な欲求を満たしておくことが意志力の土台になるという話は、日常でもそのまま使えます。また、仕事と生活の境界をはっきりさせておくことや、気が散る原因になる“きっかけ”を物理的に消していく作業は、自分でも今日から少しずつ整えられる現実的な対策でした。お気に入りの削除や通知オフのような、小さな環境づくりが想像以上に効くんだと実感します。 さらに、習慣化の部分も具体的で、同じ時間・同じ場所で決まった行動をやるだけで「選ぶ負担」が減り、先延ばしに入り込む隙が減るという説明は腹落ちしやすいです。意志力が弱っている日でも続けられる仕組みをつくることが、結局いちばん現実的なんですよね。 先延ばしに苦しんでいるけれど、自分を責める以外の手がかりがほしい人に刺さる一冊だと思います。
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