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古代オリエントの宗教 (講談社現代新書)

古代オリエントの宗教 (講談社現代新書)

青木健

講談社 / 2012-06-20

累計読者数3
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約3時間38分
star総合評価 39/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 36%

この本について

ときどき、自分が知っている「宗教の地図」がざっくりしすぎていて、本当に理解したい部分に手が届かない感じがありませんか。ユダヤ教、キリスト教、イスラーム…と名前は知っていても、周辺の宗教がどう反応し、どう折り合いをつけてきたのかになると、一気に霧が濃くなるあの感じです。自分もずっとそこで足踏みしていました。 この本が面白いのは、「聖書ストーリー」に対して東方の人たちがどんな問いを投げ、どう物語を書き換えていったかが、具体例で見えてくるところです。たとえば、ゾロアスター教徒がイスラームに寄せてザラスシュトラの位置づけを変えていったり、マンダ教が旧約を“別の角度から”読み替えて独自の世界観を作ったりと、宗教同士のせめぎ合いが想像よりずっと生々しい。単に「影響を受けた」ではなく、自分たちの物語のどこを動かせば整合が取れるのか、そんな思考の跡が追えるのが刺激的でした。 ふだんニュースで宗教が絡む話題を見るときも、「背景にこういう長い調整の歴史があったのか」と腑に落ちるポイントが増えます。歴史や宗教を“外から眺めているだけ”の状態から、主体的に理解しに行ける感じがして、読後に世界の見え方が少し変わりました。文化や宗教の境界線でもやもやしやすい人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

パレスティナ発の「聖書ストーリー」は、メソポタミア平原を越え、イラン高原へ。東方へ膨張をつづける聖書ストーリーに対し、諸民族はいかに向き合ったか。最大の土着宗教ゾロアスター教、「真のキリスト教」を自称したマニ教、イスラームのグノーシス=イスマーイール派――。13世紀に「異教の魔神たち」が封じ込められるまで、宗教的想像力がもっとも奔騰した1000年を描きだす、東方の精神史。
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