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多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること

多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること

アルトゥーロ・エスコバル, 水野 大二郎(監修), 水内 智英(監修), 森田 敦郎(監修), 神崎 隼人(監修), 増井 エドワード, 緒方 胤浩, 奥田 宥聡, 小野里 琢久, ハフマン 恵真, 林 佑樹, and 宮本 瑞基

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この本について

最近、「自分がやっている仕事って、結局いまの枠組みの中で微調整しているだけじゃないか」と感じる瞬間が増えました。社会や組織の前提そのものに違和感があるのに、日々のプロジェクトはその前提を前提のまま扱わざるを得ない。あの窮屈さに、どう向き合えばいいのかずっと迷っていました。 この本は、その違和感を無理に飲み込ませるのではなく、「そもそも世界のつくり方自体を見直す」という視点をくれます。デザインを“モノを作る技術”としてではなく、「私たちの存在の仕方を形づくる営み」として捉え直すところが特徴で、読んでいると自分の行動や選択が何に根ざしているのかが少しずつ輪郭を持ち始めます。例えば、進歩や成長を当然視してきた価値観がどれだけ強く自分を縛っていたのかとか、未来を一直線に見ようとする癖そのものがどんな世界観に支えられているのか、といったあたりが静かに効いてきます。 また、この本が面白いのは、個人の意志力や努力で世界を変える、という話では決してないことです。むしろ、私たちは常に周囲との関係の中でつくられていく存在だという前提から出発していて、「流れに身を任せるだけでもなく、強引にねじ曲げるだけでもない関わり方」があり得ることを示してくれます。読み終わったあと、仕事の判断やプロジェクトの設計で“別の道筋”を感じ取れるようになるのは、この本ならではの余韻だと思います。 いまのやり方に限界を感じつつも、「じゃあ他にどうすればいいのか」が見えない人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

デザインが引き起こした問題を見つめ直し、デザインを通じて変容するには? 持続可能な世界へのトランジションに向けて、「デザイン」の再定義/方向転換を図る人類学者アルトゥーロ・エスコバルの『Designs for the Pluriverse』、待望の翻訳。 デザインと人類学を中心に、開発学、哲学、生態学、ラテンアメリカ研究、フェミニズム理論、仏教、音楽など様々な分野を横断しながら、西洋近代資本主義的な単一の未来ではなく、場所に根ざした複数の未来をつくるための手立てを模索する本書は、これからのデザインのあり方に大きな問い直しを迫ります。世界中の多くのデザインスクールで課題図書として挙げられる、必読の一冊です。 気候変動や生態系破壊、あるいは経済的不平等や文化的抑圧など、社会生態学的危機が蔓延する現状に対して、我々はどのように存在し、思考し、実践できるのか。エスコバルが本書のタイトルに掲げた「多元世界」のためのデザインとは、危機の原因とされる「(近代的世界観に依った)一つの世界=OWW」に対抗するものだが、はたしてデザインは多元世界への移行の手立てとなりうるのか。本書は以上のような問いに立ち向かうべく、各二章からなる三部構成の本論と、序文、序論、結論、そして注釈で構成された野心的な著作である。(「監訳者あとがき」より)
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