
ミッション・エコノミー 国×企業で「新しい資本主義」をつくる時代がやってきた (NewsPicksパブリッシング)
マリアナ・マッツカート, 関美和, and 鈴木絵里子
この本について
仕事で新しい取り組みを考えるたびに、「そもそも何を目指しているんだっけ?」と立ち止まることが多いです。社会課題とかイノベーションとか言葉だけは飛び交うのに、実際の現場ではリスクの押し付け合いになったり、評価も“費用対効果”で片づけられたりして、前に進んでいる感じがしない。そんなモヤモヤを抱えている人には、この本が少し風を通してくれると思います。 刺さるのは、「市場は“できあがった箱”ではなく、つくるものだ」という視点です。まだ見えていない領域に踏み込むなら、リスクは避けるものではなく、一緒に持ち合う前提で設計しないといけない。官と民がそれぞれの役割を曖昧にしたままではなく、「どこを目指し、どうやってそこに行くのか」を共通の地図として描く。そのためのミッションマップや、価値創出で物事を判断する姿勢が、読みながら自分の仕事にもそのまま引き寄せられました。 また、失敗から学ぶ構造を組み込むことや、目的に照らして評価軸を動的に変えていく必要性も、実務の中で何度も感じてきた部分です。リーダーシップとか協働といった抽象語を実際の能力に分解してくれるので、けっこう具体的に自分の行動に置き換えられます。 特に、「変えたい現実はあるのに、既存のルールの中でもがいている感じがする人」にはしっくりくるはずです。僕自身そういう壁に当たることが多いのですが、この本は理想論ではなく、現実を動かすための問い直し方を教えてくれました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
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