
実践 自分で調べる技術 (岩波新書)
宮内 泰介 and 上田 昌文
岩波書店 / 2020-10-20
この本について
ニュースや調査データを読んでいて、「この情報ってどこまで信じていいんだろう…」と立ち止まることが増えました。仕事でリサーチをするときも、答えに近づいているのか、ただ自分の思い込みを補強しているだけなのか、ふと不安になる瞬間があります。 この本は、そんなモヤモヤを少し整理してくれました。新聞記事なら情報源や意図を一度立ち止まって見る、統計なら集め方を確認する、といった“当たり前だけど抜けがちな視点”を、具体的な例と一緒に教えてくれます。さらに、フィールドワークや聞き取りでは、お互いのフレームがぶつかり合う中で新しい理解が生まれるという話があり、現場で感じていた違和感に名前がついたような感覚がありました。調査は相手に迷惑をかける行為でもある、という冷静な視点も、実務では大事だなとしみじみ思います。 ネット検索だけでは届かない情報にどう近づくか、という現実的な方法も地に足がついています。J-STAGEやIRDB、専門図書館、相互貸借など、「知りたいけれど見つからない」を突破する具体的なルートがまとまっているのもありがたいところです。 自分の調べ方にいつも不安がある人、あるいは“情報を疑う”という行為にどこか居心地の悪さを感じている人に、静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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