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スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。—未来を思索するためにデザインができること

スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。—未来を思索するためにデザインができること

アンソニー・ダン, フィオナ・レイビー, 久保田 晃弘(監修), and 千葉 敏生

ビー・エヌ・エヌ新社 / 2026-02-19

累計読者数3
平均ハイライト数 22.7件/人
star総合評価 51/100
start序盤集中型
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この本について

最近、仕事でも私生活でも「目の前の問題をどう片づけるか」ばかり考えてしまって、そもそも自分が何を前提に動いているのか見失うことがあります。選択肢があるようで、実際には市場や仕組みの流れに乗っているだけなんじゃないか、みたいな感覚です。この本を読んだとき、そのモヤモヤの正体にようやく触れた気がしました。 特徴的なのは、未来を“当てにいく”のではなく、未来を使って今を理解しようとする姿勢です。例えば「買う」という小さな行為が、どんな現実を肯定し、どんな現実を消してしまうのか。普段は意識しない視点に気づかされます。また、解決不能な問題に対して「どう解くか」ではなく「どんな価値観や前提が隠れているのか」に目を向ける流れも、日々の判断を見つめ直すきっかけになりました。さらに、デザインを“プロダクトの形づくり”から“社会の議論を促すための装置”として読むと、普段の仕事でも、結論を急がずにまず問いの形を整える意味が腑に落ちます。 現実に疲れている人より、現実の裏にある構造を確かめたい人に刺さる本です。読んだあと、世界が急に変わるわけではないけれど、目の前の選択の見え方が少しだけ広がります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

現代デザイン理論を牽引するダン&レイビーによる、 『スペキュラティヴ・デザイン』以来の待望の新作。 「未来」という概念が消費され、想像力の足かせとなってしまった現在、デザインはどこへ向かうべきなのか? 本書は、デザインを「現実の強化」から解き放ち、現状の延長線上にある未来ではなく、「ここでもなく、いまでもない(Not Here, Not Now)」世界を思索することへと向かわせるラディカルな実践です。 著者らは、マイノングの対象論や量子力学の多世界解釈など、文学、哲学、科学の周縁領域を横断しながら、論理的にはありえない「不可能対象」や「別の現実」を形にすることで、私たちが自明とする現実(いま、ここ)の枠組みに揺さぶりをかけます。 豊富なビジュアルと批判的考察を通じて、デザインの役割を「問題解決」から世界観そのものを問い直す「存在論」のレベルへと拡張する、挑発的かつ詩的な一冊です。
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