
デザイン・ドリブン・イノベーション (NextPublishing)
ロベルト・ベルガンティ and 立命館大学DML
クロスメディア・パブリッシング / 2016-12-02
この本について
仕事で新しい企画を考えるたびに、「結局、ユーザーに聞いても似たような答えしか返ってこないな…」と感じることがあります。自分でも薄々気づいているけれど、既存の枠の中で改善しているだけで、本当に意味のある変化をつくれていないんじゃないか、みたいなモヤモヤです。 『デザイン・ドリブン・イノベーション』は、その行き詰まりに少し風を通してくれる本でした。印象的だったのは、人は実物を見ない限り自分が何を欲しいか分からない、という指摘です。ユーザーに寄り添いすぎると、むしろ急進的なイノベーションは生まれない。アルテミデやスウォッチ、スターバックスの例が示すように、「人々がなぜそれを求めるのか」という意味そのものを再構築するところから、新しい価値が動き出すという視点が腑に落ちました。スニーカーと革靴の話のように、価格や機能では説明しきれない“意味の違い”が、実際の選択を大きく左右している現実も、あらためて考えさせられます。 今あるニーズを深掘りするのではなく、まだ言語化されていない“提案”を形にする。そのプロセスをどう進めるのかが、この本ではかなり具体的に描かれています。技術でもマーケでも割り切れない領域で悩んでいる人には、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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