
ホンダ流ワイガヤのすすめ 大ヒットはいつも偶然のひとことから生まれる
本間日義
朝日新聞出版 / 2015-11-30
この本について
仕事で新しい企画を出すとき、「結局みんな似たような案になるな…」とか、「ユーザーの声は集めたけど、そこから先の突破口が見えない」と感じることがよくあります。自分の考えを言っているつもりでも、どこか“正解っぽい答え”に寄ってしまうあの感覚です。 この本を読んで印象的だったのは、ホンダの若手が「俺たちの欲しい車研究」と称して、勝手に集まって語り合っていたシーンでした。マーケット資料でも上司の指示でもなく、ただ自分たちの体感や欲望からスタートしているんですよね。しかも当時の常識から見ると「意味わからない」と言われてもおかしくない案。それが後に新しい価値につながっていく。読者が保存していた部分も、この“個の考え”を持ち寄るワイガヤの空気に反応している気がします。 もう一つ刺さったのは、「ユーザーは商品をつくるプロではない」という話。アンケートの数字をどれだけ積み上げても、そこから革新的な企画は出てこない。だからこそ、自分の違和感や直感をちゃんと持ち寄る場が必要で、そのやり方にはコツがある。本書はその「場のつくり方」や「どう言えば伝わるか」をかなり具体的に語ってくれますが、過度に理想論に走らないのがいいところです。 チームで新しい価値をつくりたいけど、会議がいつも同じ空気で終わってしまう人に、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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