
日本一「ふざけた」会社の ギリギリセーフな仕事術 (中公新書ラクレ)
シモダテツヤ
中央公論新社 / 2015-02-10
この本について
仕事でアイデアを出す場面って、本当は好きなはずなのに、気付くと「否定されないライン」に寄せてしまうことありませんか。会議が大人数になるほど発言しづらくなったり、クレームを想像しすぎて企画が丸くなったり。自分でも分かっていながら、どうにも踏み切れないまま時間が過ぎていくあの感じ、けっこうしんどいですよね。 この本は、いわゆる“攻めた企画の作り方”の話ではあるんですが、読んでみるとそれだけじゃなくて、発想が固まってしまう理由とか、チームの空気が萎む瞬間とか、僕たち自身の「思い込み」をほぐしてくれる内容が多いんです。たとえば、アイデアを多数決にかけた瞬間に平均点に落ち着く話は、現場にいると身に覚えしかないし、否定する側が正しさをまとって気持ちよくなってしまう空気もよく分かる。さらに「社員をパブロフ的に評価してしまう」みたいな痛い話まで正面から書いてあって、読んでいるこちら側も、自分の癖を笑いながら認めざるを得なくなります。 そして個人的に効いたのは、「自分たちがまず楽しめる“実験場”を持つこと」の考え方でした。お金になるか以前に、温度のある企画や関わり方を残すほうが、結果的に人が寄ってくるという視点は、忙しくなるとすぐ忘れてしまうところです。守りに入りすぎて企画がカチカチになる人ほど、この部分は刺さると思います。 尖った企画を学びたいというよりも、「なんか最近、仕事が無難にまとまりすぎている気がする」と感じている人にほど合う本です。自分の発想のクセやチームの空気を、少しだけゆるめたいときにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
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