
3つの世界――キャピタリズム・ヴァーチャリズム・シェアリズムで賢く生き抜くための生存戦略
山口 揚平
プレジデント社 / 202403
累計読者数11
平均ハイライト数 24.7件/人
star総合評価 65/100
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この本について
最近、社会の流れをどう読めばいいのか分からなくなることが多いです。国の方針や経済ニュースを追っても、自分の暮らしにどう結びつくのかピンと来ないまま不安だけが積み上がる、みたいな感覚があります。そんなときに、この本の「コントロールできないものには深入りしないでいい」という視点はかなり救われました。むしろ、自分がどんな環境に身を置き、どんな人と時間を共有するのか。そのほうがよっぽど人生を左右する、という話が腑に落ちます。 読んでいて特に刺さったのは、「人間は環境の奴隷だ」という現実を、逃げずにちゃんと扱っているところです。進学校が東大に強い理由を“空気”と説明するくだりは、身に覚えがありすぎました。努力の前にまず空間を選ぶこと。これはシンプルですが、自分の行動を変えるきっかけになりました。また、未来に備えるならお金より信用、doingよりbeingを積むという話も、今の働き方を見直すヒントになります。誰かと並んで存在するだけで価値が生まれる、そんなピアの概念は、日々の付き合い方を柔らかくしてくれます。 大げさな希望を提示する本ではありませんが、複雑な時代の中で「自分はどこに立つのか」を考えたい人にはぴったりです。社会の大きな構造を理解しつつ、明日のふるまいをそっと変えたい人に向いている一冊だと思います。
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