
変質する世界 ウィズコロナの経済と社会 (PHP新書)
Voice編集部
PHP研究所 / 2020-07-14
この本について
最近、ニュースを見るたびに「結局どこへ向かってるんだろう…」と考え込むことが増えました。コロナ後の社会の変化も、少子化も、政治や経済の揺れも、自分の生活とは距離があるようで実はつながっている。そのつながりがよく見えずに、モヤモヤだけが積もっていく感じがあります。 この本を読んでいて一番助かったのは、「いま起きていることの背景を、自分の言葉で考えられる材料が揃う」ところでした。たとえば最低賃金の議論が、生産性や消費性向といった日常の肌感とちゃんと結びつく説明になっている点。曖昧な自粛が相互監視に変わるプロセスの指摘も、あの数年間に覚えた違和感を言語化してくれる感覚がありました。そして開疎化の話や二つのパラダイムの並存といった視点は、いまの社会の変化を「単なる不安」ではなく「構造」として捉える手がかりになります。 特に印象的だったのは、「未来を見通せなくても、考えることは放棄しない」という姿勢です。大きなテーマを扱っているのに、遠い世界の話ではなく、自分の生活の解像度を上げるための材料が静かに置かれている。必要以上に断言せず、読者自身の判断にゆだねる温度感も心地よいです。 社会の変化に飲み込まれないために、いま何を考えておくべきか整理したい人には、とても刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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