
これからの日本の論点2021 日経大予測 (日本経済新聞出版)
日本経済新聞社
日経BP / 2020-10-23
この本について
仕事でも社会のニュースでも、「判断の拠りどころが見えないな…」と感じる場面が増えました。専門家の言うことも割れるし、国の方針も揺れる。結局どこを見ればいいのか、自分の中で整理しきれないまま時間だけが過ぎていく感覚があります。僕も同じで、特にコロナ以降は“確実な答えがない状況でどう考えるか”にずっと悩んでいました。 この本は、そうしたモヤモヤを一気に晴らすタイプではありませんが、「社会全体で何が起きているのか」を複数の角度から捉え直す手がかりをくれます。たとえば、スウェーデンやドイツのように政治と科学が結びつくと政策判断の質がどう変わるのか、日本ではなぜそれが難しいのかが丁寧に書かれていて、自分がニュースを読むときの視点ががらっと変わりました。また、TSMC の動きや国際金融都市の話など、普段「なんとなく大きな話」と思って流していたテーマが、実は企業の投資判断やキャリアの選択にまでつながっていることにも気付かされます。スタートアップ熱が冷めるかどうか、CVC の動向はどうかといった記述は、今の働き方をどう作るか考えるときに意外と効いてきます。 特に、長期で変わる産業構造や雇用のかたちを扱うパートは、「目先の変化に振り回されてるだけかも…」と思っていた自分にはかなり刺さりました。企業がどんな戦略で変化に向き合っているのかを知るだけで、個人としての身の置き方も少し落ち着いて考えられるようになります。 大きなニュースの裏で何が動いているのか、自分の頭で整理しながら働きたい人に合う本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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