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絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか (日本経済新聞出版)

絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか (日本経済新聞出版)

アビジット・V・バナジー, エステル・デュフロ, and 村井章子

日経BP / 2020-05-25

累計読者数30
平均ハイライト数 61.6件/人
推定読了時間 約7時間23分
star総合評価 78/100
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この本について

最近、ニュースを見るたびに「結局、何が問題の根っこなんだろう」と考え込むことが増えました。移民、賃金格差、政府不信、テクノロジーの進歩……話題は多いのに、自分の中では点がバラバラでつながらないまま。正直、背景が複雑すぎて、どこから理解すればいいのか分からなくなることがあります。 この本は、そんなモヤモヤを少しだけ整理してくれました。たとえば、移民が来ると既存の仕事が奪われるという直感的な不安に対して、実際のデータがどう動いているのかを落ち着いて示してくれます。また、UBIの議論ひとつ取っても「理念より財源が現実の壁になる」という、夢と現実の折り合いのつけ方が具体的です。さらに、政府への不信や分断がなぜここまで深刻化するのかも、個人の生活感覚と政策の距離から丁寧に説明されていて、感情だけでは片づけられない問題の構造が見えてきます。 読んでいて救いになるのは、作者たちが「すぐに正解を言い切る」のではなく、限界も含めて一緒に考えようとする姿勢です。世界の問題が巨大に見えるときほど、自分の勘に頼りすぎず、別の視点を足すことの大事さを思い出させてくれます。 社会の変化を前に、自分の考えを一度ていねいに組み立て直したい人に静かに刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

2019年ノーベル経済学賞受賞者による、受賞第一作! いま、あらゆる国で、議論の膠着化が見られる。多くの政治指導者がひたすら怒りを煽り、不信感を蔓延させ、二極化を深刻化させている。対立する人々は、話し合いをすることもままならなくなっている。ますます建設的な行動を起こせなくなり、課題が放置されるという悪循環が起きている。 現代の危機において、経済学と経済政策は重要な役回りを演じている。たとえば・・・・・・ ●成長を回復するために何ができるか。富裕国にとって、経済成長は優先すべき課題なのか。ほかにどんな課題を優先すべきか。 ●あらゆる国で急拡大する不平等に打つ手はあるのか。 ●国際貿易は問題の解決になるのか、深刻化させているだけか。 ●貿易は不平等にどのような影響をもたらすのか。 ●貿易の未来はどうなるのか、労働コストのより低い国が中国から世界の工場の座を奪い取るのか。 ●移民問題にはどう取り組むのか。技能を持たない移民が多すぎるのではないか。 ●新技術にどう対応するのか。たとえば人工知能(AI)の台頭は歓迎すべきなのか、懸念すべきなのか。 ●これがいちばん急を要するのかもしれないが、市場から見捨てられた人々を社会はどうやって救うのか。 よりよい世界にするために、経済学にできることを真っ正面から問いかける、希望の書。
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