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テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

カール・B・フレイ, 村井 章子, and 大野 一

日経BP / 2020-09-19

累計読者数19
平均ハイライト数 51.5件/人
推定読了時間 約7時間16分
star総合評価 70/100
start序盤集中型
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この本について

仕事でも生活でも「技術が進めば楽になるはずなのに、なんで自分たちはしんどいままなんだろう」と感じることが増えました。AIの話題を聞くたびに不安になったり、逆に期待しすぎて肩透かしを食らったり、その揺れに振り回されている人は多いと思います。僕もずっとそのひとりです。 この本が面白いのは、今の悩みを「歴史という長いスケール」に置き直してくれるところです。たとえば、産業革命と今のAIの違いを比べると、技術が労働をどう補完するか・どう置き換えるかのバランスで社会の形が決まっていくことが腹落ちします。また、「作業の単純化こそ自動化の第一歩」という視点は、現場で技術をどう扱うかを考えるときにすごく実践的です。さらに、技術そのものよりも、受け入れる側の制度や政治の動きが未来を左右してきた、という指摘は、目の前の変化に過剰反応しがちな気持ちを少し落ち着かせてくれました。 AIや自動化に不安を抱えている人よりも、「自分のいる業界や働き方がこれからどう変わるのか、もう少し長い視点で見てみたい」というタイプの人に刺さる本だと思います。読んでみると、技術の波にどう向き合うかを、少し冷静に考えられるようになります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「ビル・ゲイツは2012年に『イノベーションがこれまでにないペースで次々に出現しているというのに‥…アメリカ人は将来についてますます悲観的になっている』と指摘し、これは現代のパラドックスだと語った。(本書序章から) 「仕事の半分が消える」――2013年、オックスフォード大学の同僚マイケル・オズボーンとの共同論文「雇用の未来ーー仕事はどこまでコンピュータ化の影響を受けるのか」で世界的な議論を巻き起こしたカール・B・フレイによるテクノロジー文明史。 フレイによるテクノロジーの観点から見た人類の歴史はこうだ。新石器時代から長く続いた「大停滞」の時代を経て、アジアなど他地域に先駆けて、蒸気機関の発明を転機としてイギリスで産業革命が起きる。「大分岐」の時代である。労働分配率が低下する労働者受難時代であり、機械打ち毀しのラッダイト運動が起きる。 その後、電気の発明によるアメリカを中心とした第二次産業革命が起き、労働者の暮らしが劇的に良くなる格差縮小の「大平等」の時代がやってきた。テクノロジーと人間の蜜月時代だ。 ところが工場やオフィスへのコンピュータの導入を契機に、格差が拡大する「大反転」の時代に入る。さらにAIによる自動化が人間の労働に取って換わることが予想される今後、人類の運命はどうなってしまうのか。著者フレイは膨大なテクノロジーと人間に関する歴史研究を渉猟し、「ラッダイト運動」再来の可能性もある、と警告する。
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