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技術革新と不平等の1000年史 下

技術革新と不平等の1000年史 下

ダロン アセモグル, サイモン ジョンソン, 鬼澤 忍, and 塩原 通緒

早川書房 / 2023-12-20

累計読者数6
平均ハイライト数 45.7件/人
推定読了時間 約4時間52分
star総合評価 71/100
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この本について

最近、仕事でテクノロジーに振り回されている感覚が強い人、多いんじゃないでしょうか。自動化が進むのはいいとして、その裏側で「なぜか自分の裁量がどんどん削られていく」とか、「効率化のためのツールが、むしろ監視っぽく感じる」とか。自分もそこにうっすら不安があって、この本を読みました。 『技術革新と不平等の1000年史 下』は、AIやデジタル化の現場で起きている違和感を、歴史と構造の目線から説明してくれます。たとえば、企業が自動化に偏りすぎると生産性が上がっても労働者に届かないこと、逆に「人の仕事を増やすタイプの技術」を選んだ産業では、待遇もスキルも伸びやすかったこと。現場のモヤモヤを、単なる気のせいではなく「方向性の問題」として捉え直せるのが大きかったです。さらに、テスラの自動化失敗や日本企業が人の強みを残した理由など、抽象論に逃げない具体例が多くて、今の仕事にどう関わるかが想像しやすいところも救いでした。 テクノロジーが怖いわけじゃない、ただ“どんな使い方をするか”で未来が変わる。その視点を持ち直したい人に刺さる本だと思います。自分と同じように、現場と未来の間で揺れている人には、かなり手触りの良い一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

過去1000年間、技術革新は労働者にほとんど恩恵をもたらさず、ごく一部の資本家や権力者だけを豊かにする傾向にあった。そして現在、AI技術の急速な進展があらゆる職域に自動化の波をもたらし、雇用の崩壊が叫ばれている。歴史の悲劇が、ここでも繰り返されるのだろうか? だが、常にそうだったわけではない。第二次世界大戦後の数十年間、アメリカをはじめとする工業国は目覚ましい経済成長を遂げ、教育と医療の普及、平均寿命の延伸、労働環境の改善などの厚生は多くの人々に共有されていた。両者を分ける条件とはなにか。テクノロジーの進む方向性を転換させ、社会全体の広範な繁栄を実現するための方策とは。当代随一の経済学者アセモグルがMITでの共同研究の成果を注ぎ込んだ決定的著作。
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