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技術革新と不平等の1000年史 上

技術革新と不平等の1000年史 上

ダロン アセモグル, サイモン ジョンソン, 鬼澤 忍, and 塩原 通緒

早川書房 / 2023-12-20

累計読者数14
平均ハイライト数 34.6件/人
推定読了時間 約4時間14分
star総合評価 71/100
start序盤集中型
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この本について

仕事で新しい技術に触れるたびに、「これって本当に自分たちのためになるのか」「置いていかれる側になったらどうしよう」と、どこか落ち着かない気持ちになることがあります。生産性は上がっているはずなのに、自分の生活が楽になっている実感が薄いと、なおさらモヤモヤします。 この本を読んでみて感じたのは、そうした不安が決して現代特有のものではなく、千年以上前から人類がずっと抱えてきた“技術と格差のズレ”そのものだということでした。テクノロジーは自動的に豊かさを届けてくれるわけではなく、政治や制度や社会の選択しだいで、恩恵が一部の人にだけ偏ることもある。その歴史の流れを丁寧に追うことで、「なぜ今こうなっているのか」を腹の底から理解できる感覚があります。 同時に、イギリスの中流層が台頭したように、技術を扱う人や制度が変わると流れそのものが反転する瞬間があることも描かれています。テクノロジーの行き先が選択の積み重ねで決まるのなら、いまの自分の働き方や判断もその一部なんだと、少しだけ視界がひらける本でした。 最近のAIや自動化に漠然と不安がある人には、とてもしっくりくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

生産性を高める新しい機械や生産方法は新たな雇用を生み、私たちの賃金と生活水準を上昇させる――これが経済の理屈だが、現実の歴史はしばしばそれに反している。中世ヨーロッパにおける農法の改良は飛躍的な増産を実現したが、当時の人口の大半を占める農民にはほとんどなんの利益ももたらさなかった。船舶設計の進歩による大洋横断貿易で巨万の富を手にする者がいた一方で、数百万人もの奴隷がアフリカから輸出されていた。産業革命にともなう工場制度の導入で労働時間は延びたにもかかわらず、労働者の収入は約100年間上がらなかった。なぜこのようなことが起きるのか? 圧倒的な考究により、「進歩」こそが社会的不平等を増大させるという、人類史のパラドックスを解明する。
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