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三流シェフ (幻冬舎文庫)

三流シェフ (幻冬舎文庫)

三國清三

幻冬舎 / 2025-01-09

累計読者数4
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約3時間13分
star総合評価 46/100
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この本について

仕事で自分の実力が足りない気がしたり、場違いなんじゃないかと不安になることってありますよね。任されたはいいけれど、準備も経験も追いついていない。周りはすごい人ばかりで、自分だけ手探り…みたいな状況に置かれると、どう動けばいいか分からなくなるものです。 『三流シェフ』を読んでいて感じたのは、三國シェフもまさに同じような「分からないまま始まってしまった時間」を何度も通っているということでした。フランス料理を一度も食べたことがないのに公邸料理人に抜擢され、翌日の献立に間に合わせるために日本料理店に駆け込みで教えを乞う。ミシュランの星に届かず傷つきながらも、夜通し五日間も料理を作り続ける。その姿に、努力というより「必死に選択し続ける人間のリアル」を見ました。 この本が効くのは、立派な成功談だからではなく、もっと地味で現実的な部分です。誰もやりたがらない洗い場の仕事を機嫌よく続けていたら、少しずつ道が開けていく感じ。やれることが限られていても、その「小さな場所」を丁寧にやり切ることで次につながる可能性が生まれること。実力より先に期待だけが来てしまったとき、自分の足で状況を切り拓くしかないと覚悟を決めていく過程。こういう積み重ねの描写が、妙に胸に残ります。 自分のペースでしか成長できないと分かっていても焦ってしまう人、背伸びし続けてしんどくなっている人にとって、この本は静かに寄り添ってくれる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

北海道・増毛での極貧の幼少期。 鍋を磨き続けた二年と〝料理の神様〟に近づきたくて生やした口髭。地獄の厨房と欧州修業。一文無しでの開業とバッシング、そしてミシュランとの決別――。三國シェフの不可能を可能にする圧倒的努力、生きるための営みと企み、そして本気になるとはどういうことか。仕事の流儀と人生の本質が凝縮された一冊。
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